駅伝初心者のための箱根駅伝講座 2 ~展開予想編~
- 記事概要
この記事は複数回にわたるシリーズ記事になります。
- 今回の要約
ここ数年の箱根駅伝はは「青学の時代」と言われてきました。
2015 ワクワク大作戦 山の神・神野大地降臨 青学四天王
2016 ハッピー大作戦 完全優勝(1区からずっと1位)
2017 サンキュー大作戦 三連覇&駅伝三冠(同時は史上初)
2018年も「ハーモニー大作戦」というものがたっています。
うん?この胸の奥途切れない永遠にエターナルハーモニー大作戦?
— 下田裕太 (@tk_ossan) 2017年12月10日
違うと思います。思ったけど。
だけど、今年の青学、まだ勝ってません。「青山学院大学」に加えて、三大駅伝で青学に勝ってきた「東海大学」「神奈川大学」の二校が優勝候補となってくるでしょう。
こんなことを言ってますが、やっぱり今年も優勝候補には挙がってきます。強みは「三度の優勝を経験してきた事実」と、「山下りの神小野田(3)」の存在でしょう。6区が計算どころか、区間新までふまえた区間になるのは大きな強みです。一方で、弱点は「1区2区で離される可能性がある」ことでしょうか。今年の青学はいわゆるスターターがいません。17年に1区を担当した梶谷(3)は出雲で8区と出遅れてます。個人的には今年も梶谷になんとか1区をつないでほしいですね。
個人的に2区は全日本アンカーの鈴木(2)につないでもらうイメージでいますが、2区は神奈川大が攻めるでしょうし、1区で遅れた場合の計算が厳しくなります。1区2区のどちらかで田村(4)を使うか、3区で田村にリカバリーさせるか。3区まででしっかりと軌道に乗せれば強いと思います。チームのムードメーカー下田(4)の起用区間が5区になるのか8区になるのかにも注目です。
出雲駅伝を圧倒的なスピードで制した「スピード集団」ですね。「10000mなどの持ちタイムは全チームトップ」ですし、「春日(4)を始めとした上級生の復帰」は大きいでしょう。昨年は2区で關(2)が離されてしまい優勝争いからは転落してしまいましたが、明らかに今年は初優勝を狙えるチームとしてかえってきた気がします。不安なことをあげるならば「それでも若いチームであること」ですが、失うものはないので王者を脅かしてくれると思います。
全日本を制し、今大会の優勝候補に名乗りをあげました。何と言っても「昨年区間賞の鈴木(4)の存在」が大きいでしょう。間違いなく現大学生ナンバーワンです。昨年は2区を首位通過して万年予選会をいっきに脱却しましたが、今年もほぼ確実に2区を首位通過するでしょう。1区山藤(3)が残っているのも強いですね。弱点をあげるならば、「上2チームより持ちタイムが低いこと」、「全日本と違い3区から8区間逃げなければならないこと」があげられるでしょう。しかし、この3チームの中で不確定要素が一番少ない印象があるので、十分戦えるでしょう。
他の注目大学についても少し。
全日本で5区までレースを引っ張った実力あるチーム。エース山本(3)と全日本区間賞相澤(2)が往路を引っ張ってくれる気がします。三強崩しして「10年連続総合3位以内」を達成できるか注目です。
前回箱根と出雲で4位の実力校。オリンピアンランナー塩尻(3)は2区で鈴木破りをしてくる可能性は十分にあります。前回4区区間賞栃木(4)もいますし、往路の主役候補になってくると予想します。
かつて一時代を築いた強豪。エース工藤(4)、片西(3)、全日本6区区間賞の堀合(3)らが軸となって、上位争いをしてくれるでしょう。
個人的にはこの辺りが往路の先頭争いをしてくれると予想しています。復路の戦力差的には前述の三強が有利ではあると思いますが、ミスや「山の神」しだいではいろいろかわるでしょう。
- 結局どうなるの
1区 たぶんエース大量投入。青学と東海大は守る戦い。この2チームを振り切れると強い。
2区 神奈川大の鈴木についていく戦い。神奈川大はしっかりリード作りたい。留学生や順天堂塩尻あたりは鈴木越えの区間賞狙えると思う。青学はここも守る。
3区~4区 ここから6区までは「青学が強い区間」となると思うので、他の大学は逃げる形になる気がする。ここで青学に抜かれないことが他チームの往路優勝争いの条件な気がする。
5区 山登り。ここに昨年の大塚(駒大)クラスのエースが残されていたり、神が生まれるとやばいです。ちなみに初代神今井(順大)は現コースより0.1km長いコースで70分切っています。20km台の5区でそんな記録持ってるの今井だけです。切ったら間違いなく神です。
6区 復路優勝戦線で戦えると思うのは、三強&往路優勝チームと踏んでいます。他チームはしっかり青学の小野田に食らいつきたいところ。
7区~10区 ここからは一転して、上級生が多く残りそうな東海大と神奈川大が強いと思います。優勝戦線に青学や他のチームが残っているなら逃げです。
次回は選手紹介第一弾として、
湘南の風の戦士 下田裕太(青山学院・4) と
東大史上最速ランナー 近藤秀一(関東学連・東大・3) の
静岡の好敵手コンビでいきます。